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#2 「SIRU+」がサービスになるまで

シルタス代表の小原です。Podcastの配信にようやく慣れてきまして・・

シルタス小原の、できれば昼からビールを飲みたい!

番組のタイトル通り、ビールを飲みながら、ゆるーく喋っています(笑)
シルタスに興味を持っていただいた方だけでなく、ヘルスケアビジネスやスタートアップに関心がある方に向けて、配信エピソードをお届けしていきたいと思います。
毎回マニアックなビール紹介もしているので、ビール好きの方にはぜひをPodcastも合わせて聴いていただけたら嬉しいです!

目次

  1. 本日のビール紹介
  2. 思いついたアイデアの価値を探る
  3. 大手スーパーへのプレゼンから勢いで起業するまで
  4. プロトタイプの完成

本日のビール紹介

今日のビールはBrewdog の“Custom Shop New England IPA ”です。今ちょうど15時過ぎたあたりなんですけど、おやつにほうじ茶デニッシュを食べたので、それに合わせたビールということで、苦みの少ないカスタムショップのニューイングランドIPAを選んでます。
フルーツのパイナップルとかパッションフルーツのアロマがあって、苦みが抑えられた、IPAの中でも飲みやすいビールなのかなと思います。ぜひ飲んでみてください!

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ビールの中でもIPAが一番好きです!

思いついたアイデアの価値を探る

僕が「SIRU+(シルタス)」のアイデアが思いついたのは、大学を卒業してちょうど2年が経ったぐらいでした。当時は千葉県にある町工場で営業として働いてたんですね。
このアイデアをいかに、実際にモノしていくか・会社として作っていくかといった時に、さすがにいきなり会社辞めて、バーンと自分の会社作るぜ!起業するぜ!っていうところまで至らなかったので、このアイデアって本当に価値があるんだろうか・・スーパーは喜んでくれるのか、ユーザーになってくれる人、買い物してる人は喜んでくれるのか・・ みたいなところを先に知りたかったので、まずはこういうサービスがあったら需要があるかどうかをヒアリングするところから始めました。


当時、その町工場の僕の上司に当たる方が、元々某スーパーから来られてた方だったので、 その上司に相談して「こんなサービスで起業したいと思っているので、これが本当に価値あるものかどうか、大手スーパーのお偉さんに話を聞きたいので、誰か紹介してくれませんか?」ってことで紹介してもらったんですね。


思いつきレベルだったので、当然まだ会社作ってないですけど、紹介してもらったのが日本の最大手のスーパーの常務さんがいきなり出てきた。 早速来てくれみたいな話もありつつ、会社も設立してないので、プレゼン資料は「小原」って個人名を書いて、大学出立ての町工場でしか働いたことない人の、初めて作るプレゼン資料みたいな(笑)、今見ると恥ずかしくなるような資料を持ってその常務のところに行きました。

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町工場時代、懐かしの作業着・・

大手スーパーへのプレゼンから勢いで起業するまで

「買い物からそのお客様の栄養状態を把握しながら、その1人1人に違う栄養傾向に合わせた商品をおすすめしていきませんか?」

「そういうことができると、スーパーマーケットとしても、お客様に対する付加価値にもなるし、データが貯まるし、これって良くないですか!?」

って言ったら、常務さん、まさかの・・
「いや、こういうサービスをちょうど社長からやれって言われてたんだよね。 ヘルスケアやれって言われてたので、ぜひやってみたい!」と。

これきたんじゃね、と思って「やりましょう、やりましょう!」みたいな話になって、2回目の会議を迎えたら、なんか向こうエンジニアとかめっちゃいるんですよ。いいアイデアありがとう、これ作ろうよ!みたいな話になっていて、あれ、僕の起業ネタがなんかそのスーパーの社内プロジェクトになってるぞ・・みたいな(笑)。


焦りまくって、その場でどうにか覆さなきゃと思った僕は、
「いや、もうこのサービス出来上がってるんで、僕のサービス使ってください。これ開発するのにめちゃめちゃ時間かかってるので、 自社で開発してるとコストかかるしスピードも失われてしまう・・だったら僕のサービス使った方がいいじゃないですか?
みたいなことをとっさに言ってしまったんですね。

そしたら、じゃあやってみるか、NDA結ぼう!って言われて・・NDAってなんだ?って、今考えるとめちゃめちゃ恥ずかしいんですけど、聞いたこともない・・(笑)
「あー、オッケーす、NDAっすね」みたいに言って、必死にググって、あ、秘密保持契約って結ばなきゃいけないんだな、というか、秘密保持契約結ぶためには会社ってないとダメなんじゃない?みたいな感じで、 もうそこからは本当にてんてこ舞いでした。

プロトタイプの完成

その会議が終わって、知り合いの司法書士に来週までに会社作って欲しいみたいな話と、同時にとりあえず思いついた単語で当時 “ adwell(アドウェル)”って社名だったんですけど、一生懸命、1週間以内に会社登記して印鑑作ってNDA結んで、さぁやろう!って。

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体に [良い“well”] ものを [加える“add”]   という意味の社名です。


じゃあ、小原くん作ったそのプログラム見せてよ、みたいなことは当然きますよね。当然何もないので、アイディアしかないので・・どうにかこれ延ばせないかな・・みたいなこと考えた結果、

「作ってはあるんですけど、 スーパーさんのデータの仕様によって、色々カスタムが必要なんで、ちょっとまずそちらのデータの開示をお願いします」(スーパーさん側:これ開示するの難しいデータだから社長決済かも・・)

「いや、でも、ないとできないんですよ〜」

みたいなことで、 先方の決済の時間稼ぎながら、知り合いのエンジニアにこんなもの作りたいんだけど、どうにかなんない?みたいなことを聞き回って3か月ぐらい、先方の決済が降りずに時間稼ぎしてる間に、なんかそれっぽいものをつくって、また今度スーパーさんからいただいたデータを「あ、でもこれだとちょっとダメっすね」みたいなことをやりながら・・

エンジニアも足りなかったので「そちらのエンジニアさんにも、このデータ成形して欲しいです」みたいな、本来は僕らがやんなきゃいけないことも、先方のエンジニアのリソースを使いながら、社内の(友達の)エンジニアにもやってもらいながら・・なんとか半年かけて試作版を作り上げた

みたいなのが、購買データを使った栄養変換サービス「SIRU+(シルタス)」が生まれた瞬間のエピソードです。
ここから僕らのアプリをリリースしたのは創業してから2年後なので、 この後もドタバタ、ドタバタ色々とあるんですけど、今日はまたビールがなくなっちゃったので、次回に持ち越せればなと思います。


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